イースター島のモアイの「帽子」に新説
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今日はチリの沖合いまで出向いて、イースター島のモアイにまつわる話しを釣ってきた。モアイ像はもう諸賢ご存知の巨大は人面の群れ、昔からあれこれと説が立てられは壊されて、つねに話題が絶えることのない世界の奇觀だ。その地面の上の冠にような、ロシア人の帽子のような、髪型にも見える部分が、どうやって載せられたのか、というテーマに新説が出た話だ。
この新説によると、この帽子のような部分はどうやら傾斜路を転がして載せらられたのでは、と言う。オレゴン大学で考古学/地は專攻のシャーン・ヒクソン君は4月16日のアメリカ考古学会年次総会での研究報告のなかで、物理的な分析では存外簡単に載せられたはずだ、と語っている。
梃子の原理を使ったり転がしたり、比較的少ない人数で出来たはずだと言う。「帽子」のベース部分にある突起の存在がその傍證になっている、とも。
ヨーロッパ人がこの地に來た1700年代から、島の住人、ラパヌイたちがどうやって巨大な人面群を持ち上げたのか、という不思議に人々は答えが見つけられずにいる。土地の伝説では像たちは「歩いて行った」と言い、森の木を伐採してローラーにして運んだという説もある。
人面像のいくつかには、前述の「赤いヘッドギア」が載っている。スコリアという火成岩だが、これについても羽根つきの王冠からターバン、カツラから凝った髪型まで、諸説紛々。ラパ・ヌイ語で「プカオ」と言うのだが、意味は日本語のお団子ヘア、最も大きいので6.5フィート、12トンもある。プカオがなにを意味するのかも諸説紛々で、赤い色からなにか儀式に関わりがあるかも知れないという説もある。
ヒクソン君は自説を補強する点として、プカオにリング型の突起があり、両側に垂直に擦り傷が走っている事実を指摘しながら、この新説が定説になるには、なお疑点が多いと言う。経年の劣化でプカオの側面が変形したかも知れないし、何らかの人為的な擦り傷が出来たかもしれない、とも。
ところで諸賢、このモアイのコピーが日本にもあちこちにあるのをご存知か?宮崎県日南市には、世界で唯一イースター島の長老会が認めたコピーがあり、大きさも形もまったく同じだ。本物は海に向かって立っているが、こちらは海を背にして立っている。本物と同じ方向を向くように、という。芸が細かい。
香川県の女木島には、倒されたモアイ像を起こすテストのために作られたモアイ像がある。
福岡県中間市の屋根のない「モヤイ公園」には、世界中の石の遺物のレプリカが多数展示されており、その中にモアイ像も数体ある。
ほかにも北海道にもあると聞いているので、折を見て行ってみたい。
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