中国でIKEAに行ったことのある方ならご存知だと思いますが、私は最初にこの光景を見た時には本当に驚きました。
中国人はIKEA店内に商品として展示してあるベッドやソファで昼寝をするのです!
それも1人や2人ではないのです。
特にお昼休み時などに行くと、多くのベッドで人が寝ているんです。
普通の感覚であれば、店内の売り物のベッドで眠ってしまうなんて、あり得ませんよね?
ここでも、中国人の常識は私達のそれとは違うんだ、と改めて感じてしまったポイントでした。
逆に私達の常識というのは、彼らにとっての非常識になってしまうのでしょうか?
私は広州のIKEAでも、北京のIKEAでも同じ光景を目にしていたので、これは中国全土で同じ状況だと思うのですが、ついにIKEA側が業を煮やしたようです。
イギリスのネットニュースで「中国のIKEAで昼寝禁止」の記事をみつけました。
私が中国に住んでいた頃より状況が更に悪くなっているようで、北京のIKEAでは、展示してあるベッドやソファの半数で人が眠っているらしいのです。
しかもそのうちの数人は、靴を脱ぎ、かけ布団の中に入り、本格的に眠ってしまっているというのです。
昼寝をするためにIKEAへ来ている人もきっといるのでしょうね。
昼寝をしていた女性の一人は、「他のお客さんの邪魔にはなるかもしれないけど、そんなに大きな問題ではないと思ったわ。」と話していました。
しかしあるIKEAの店員は、このルールを施行するのは難しいだろう、と言います。
新しいルールでは「ベッドやソファを試すのはいいが、眠るために靴を脱ぐのは禁止」ということですが、寝ているお客さんを起こしても、その人がどいた後にまたすぐに違う人が来て眠ってしまうのだそうです。
あまりにも多くの人がやっているので、それを全て阻止するのは不可能だとぼやいているそうです。
夏の間は広州店や北京店は特に人気のようです。
エアコンが効いた心地よいスペースに無料で眠れる何台ものベッド、昼寝にもってこいの環境だからです。
中国のIKEAは、今ではストックホルム本店に続き、世界で2番目に大きな店舗だそうですが、上海店では以前にもIKEA側が問題視した客層があります。
店内のフードコートの「おかわり自由コーヒー」を楽しみながら、子供の見合い相手探しに1日の大半を過ごす老人で溢れかえったことがあるからです。
これはもう「お客さん」とは言えませんよね。
中国には変わっていて面白いニュースがたくさんあります。