ヴァージン・オーストラリア航空が、ある事件が原因で世間から攻撃を受けています。
以前もユナイテッド航空の機内で授乳をしていたカナダ人女性の記事を書きましたが、最近飛行機の中での授乳に関しては、物議を醸す出来事が多いようです。
バージニア・ルツガーさんは、離陸のため飛行機がランウェイを動き出したところで生後10ヶ月の息子に授乳を始めました。
他の乗客から見えないように、また息子にプライバシーを与えるため、彼女はベビースリング(赤ちゃんとママを覆うスカーフのようなもの)を使っていました。
そこへキャビンアテンダントのスーパーバイザーがやってきて、スリングを取るように言いましたが、それを使うことが何故危険なのかをきちんと説明出来なかったため、ルツガーさんは授乳を続けたのです。
するとスーパーバイザーはだんだんと声を荒げ、口汚く怒鳴り始めたと言います。
ルツガーさんが授乳をやめることを拒否したため、飛行機はUターンしゴールドコースト空港で2人を降ろし、ルツガーさんは警察に引き渡されました。
その後ルツガーさんはすぐに釈放されましたが、ヴァージン航空は彼女にフライトクレジットを渡しただけで、ホテル代やタクシー代を支払うことを拒否したのです。
ルツガーさんは翌日、カンタス航空で家へ戻ったそうです。
この出来事を近くで見ていた乗客の一人、ローレン・フェアウェザーさんは
彼女も赤ちゃんも別の席に座りきちんとシートベルトを締めていました。授乳中も人に見えないようにちゃんとカバーしていたし、ルールは破っていないのです。それなのに機内スタッフ達は失礼でひどい態度だった。プロとは言えないわ!
と憤慨しています。
この事件を機に、ヴァージン・オーストラリア航空には非難が集中しています。
フェイスブックやツイッターでは、女性達から
ヴァージンにはもう2度と乗らない!
と怒り爆発のコメントが寄せられました。
これを受けてヴァージン・オーストラリア航空はフェイスブックで以下のようにコメントしています。
機内での授乳に対する私達のポリシーに関し、間違った情報が流れているようです 。お子さまへの授乳は、特に離着陸時はお子さまの耳の痛みが予防できるのであれば、授乳は歓迎いたします。しかしシートベルトサインがついている間は、小さなお子様は乳幼児専用のシートベルトを締めていただかなければなりません。ヴァージン・オーストラリア航空はお客さまの安全を最優先します。
私も昔は乳児を連れて何度も飛行機に乗りましたが、このような目に遭ったことはありません。
小さな子供を連れて長時間飛行機に乗る場合、子供が泣いたり、愚図ったりして、他の乗客に迷惑をかけることを母親はとても心配するものですが、これでもし授乳ができなかったら更に大変な状況になってしまいます。
ましてや飛行機を降ろされるなんて・・・
テロを警戒するのはわかりますが、授乳中のスカーフが何故そんなにいけないものなのでしょう?
乳児連れのママ達はますます飛行機に乗るのが怖くなってしまいますね・・・