啓蟄の意味、俳句の季語にもなっている
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例年、カレンダーの3月5日または6日に「啓蟄(けいちつ)」の文字を見かけますが、その意味を皆さんはご存知でしょうか?
啓蟄は、春夏秋冬をそれぞれ6等分し、一年を24の節に分割した「二十四節気」において、3月最初の節にあたり、太陽の黄経が345度に達したその日を指すほか、次の節気となる春分の前日までの約15日間を意味します。
24の節気には、その季節にふさわしい天候や生物の名前がつけられおり、啓蟄は「冬籠りのために土中に隠れ閉じこもっていた虫などが、暖かくなって穴から出てくるさま」を表しているそうです。
一雨ごとに気温も上がり、日の長さや日差の暖かさなども感じられるため、いよいよ春の足音がすぐそこまで近づいていることが実感できます。
啓蟄は春の季語として使われており、明治から昭和にかけて活躍した、俳人であり小説家でもある高浜虚子は、この時期の様子を、「犬耳を立て土を嗅ぐ啓蟄に」や「啓蟄の蟻が早引く地虫かな」と詠んでいます。
また、立春を過ぎて初めての雷を「初雷」といい、ちょうど啓蟄と重なることから、別名「虫出しの雷」と呼ばれ、啓蟄と共に春の季語として古くから親しまれています。
姫路城や和歌山城をはじめ、全国各地の公園や庭園などでは、樹木を害虫から守るため幹に巻きつけたれた菰(こも)を撤去する「菰はずし」を、啓蟄に行うことが恒例行事となっているほか、季節の節目とされているため、雛人形を片付ける目安とされている日でもあるそうです。
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