クリントン夫妻、見事なアウンの呼吸
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夫婦のことは、夫唱婦隨とかおしどり夫婦とか、夫婦善哉とか、仲良きことを言い習わわす言葉が多い。
それは夫婦仲がいいには越したことはないんだが、夫婦にもよりけり、という話しを釣ってきたのでご披露する。
それも元とはいえアメリカの大統領とその妻をめぐる「アウンの呼吸」という魚だ。
それがしの稿でもなんどか触れたんだが、クリントン夫妻をめぐる金銭問題がいまアメリカで騒がしく語られている。
例の「クリントン・キャッシュ」もそうだが、元大統領の講演料が高過ぎるか、どうだ、という話にも結構な花が咲いている。
元大統領、ビル・クリントン氏は、妻のヒラリーが国務長官だった頃に世界を巡って講演し何百万ドルもの講演料を儲けたが、国務長官をやめた後は講演料ががくんと減った、という話だ。
金額をいえば、2014年に6回の国際的な講演で220万ドル受け取っている。
これはヒラリーが大統領選出馬に際して公表を迫られて、先の金曜日に明らかにした数字だから間違いない。
それ以前、ヒラリーが国務長官だった頃には、ビル・クリントン氏の国際講演の講演料はその倍の額だ。
妻が国務長官に就任した最初の年、2010には外国での講演でビル・クリントン氏は13本で480万ドルだった。
さらに、だ。
2011年にはこれが596万ドルに跳ね上がる。
それも講演会数はやや少ないのに、である。
如何かな?流石にアメリカらしい、とにんまりするご仁もおられよう。
こともあろうに大統領を勤めた人物として厚顔無恥も極まれり、と苦虫を噛むご仁も目に浮かぶ。
どちらもあり、である。
アメリカだから起こりうる非常識的な常識だ。
たしかに財団を噛ませての金集めなど、どこにでもあることだ。
日本にして、そう大きな顔をできまいからだ。
この問題の核心は、アメリカが世界を動かしているという、現実の国際政治力学をテコに操っている、これは錬金の業だということだ。
仮にアメリカにさほどの力倆なかりせば、この業が成り立つわけがないからだ。
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