メール問題だけじゃないクリントン候補の悩み
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ご存知、民主党時期大統領候補、ヒラリー・クリントンにメール問題の後を追つて、このほど出版される一册の本が、大統領選挙へ向けてずつしり重い荷物になりそうだ。
Clinton Cash:The Untold Story of How and Why ForeignGovernments and Businesses Helped Make Bill and Hillary Rich( Peter Schweizer ) という、あけすけに訳せば
クリントンと金!いかにして、なぜ外國の政府と企業がクリントン夫妻を裕福にしたかの語られざる物語り
という暴露本がこの5月にも書店に並ぶのだが、この本、ひと言でいえば、クリントン財団に寄せられる寄付金の多寡で国務省が政策的なさじ加減をしたとの指摘をしているわけだ。
とくに、中国が巨額な寄付金を拠出していることは巷間知られているが、その実態が赤裸々に暴かれているところが、注目されている。
大統領選挙のごく初期の段階で出版されることで、クリントン陣営には大きなダメージになるはずだ。
この本の内容は、すでに上院外交委員会のメンバーにも衆知されており、その一部は共和党の大統領選挙運動に取り込まれている。
一方、民主党側では、新たに結成されたクリントン・キャンペーン・チームが、この書物を共和党による画策の一つとして、法廷で葬ろうと動き出している。
さて、そのクリントン財団だが、著者のシュヴァイツアー氏は、この財団の2001〜2012 年の収入は1億3,650万ドルで、うち相当額がクリントン家の金庫に入った、と書いている。
クリントン財団は、ヒラリー・クリントン女史が国務長官だった時に調べが入っており、先週のこと、ドイツやカナダ、オランダや英国からの寄付金は受けるにしても、中近東の諸国からは受けないという、新しいガイドラインを発表している。
この本は、財団への寄付者を集めてのクリントン・グローバル・イニシアチブの会合で、クリントン前大統領と娘のチェルシーさんがホストをつとめるその日に合わせて書店に並ぶ。
いや、流石はアメリカだ。中傷合戦からネガティブ・キャンペーンまで、なんでもありのアメリカ大統領選挙だ。
メールで出足を挫かれているヒラリー女史がこの壁をどう乗り越えていくのか、高みの、とはいわず、しっかり注目して見たい。
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