モラルハラスメントという言葉は、ようやく世間に広まったようです。
しかしモラルハラスメントやセクシャルハラスメントという言葉は、ある事件により「男性が女性に」「上司が部下に」などと意味合いが固定されやすいものなので勘違いしている人も多いかもしれません。
セクハラでも男性が被害にあうこともありますし、モラハラも男女間に限ったことではないので、加害者も被害者も気付きにくいのではないでしょうか。
モラルハラスメントとは
モラルハラスメントとは、言葉や態度を巧みに使い相手のの心を傷つける精神的暴力行為です。
男女、地位関係なく、暴力も含まれます。
相手の心を傷つけるモラハラは、周りに気付かれにくく当事者たちも気付きにくいため何十年も苦しめられている場合があるのです。
家庭のモラルハラスメント
家庭でのモラハラは、夫婦間が特に多く「ネチネチと長時間パートナーを説教する」「自分勝手な行動で家族を苦しめることを止めない」というものがあります。
●男性によるモラルハラスメントの例
夫の収入を夫自身が管理していて、家庭に入れるお金は常に生活費ギリギリの額、その他は夫が自由に使って良いお金、さらに妻のパートは禁止。
あきらかに妻を家に縛りつけようと考えています。
知人との情報交換、生活の自由を与えないことは、妻を人間としてではなく家事も育児もできるロボットとしか考えていないのでしょう。
●女性によるモラルハラスメントの例
妻は、夫が帰ると側で小言を言い続け、反論すると「離婚する」と脅迫してくる。
「隣の旦那さんは、年収一千万なのになんで?」
「子供の成績が悪いのはあなたの遺伝子のせいだから」
というように無理難題ばかり言いつづける場合があります。
夫に「頑張って」という気持ちを伝えるために言っているのですが、夫にしてみれば「アンタがなんとかしなさいよ」と責任を押し付けられていることと一緒です。
モラルハラスメントの解決方法
普段何気ない言動、行動でパートナーを傷つけているケースが年々増えています。
この場合、「私は傷ついている」と相手に伝えても受け入れてくれないことが多いので、仲介役をはさんで話し合いをすることがオススメです。
なぜなら間違っている点が「加害者の平均の認識間違い」なので仲介役に「私の家庭では、そんなことはしない」ということを言ってもらうことが効果つながるのです。
「モラハラだと訴える人は、弱い精神の持ち主だ」と思っていると後で痛い目をみることになります。
どんな人にだって傷つくことはありますし、相手を思いやる気持ちはどんなときでも忘れてはいけないのです。