脳死状態で帝王切開成功

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いや、ニュースというものはあるものだ。脳出血から脳死状態になった女性が、ぎりぎりで帝王切開、なんとか産み落としたという、医術の冴えと言おうか、母体の生命力と言おうか、なんとも言えない出来事があった。

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ワシントン・ポスト紙によれば、アメリカはネブラスカ州、オマハのメソディスト・ヘルス・システムで、医師団は22歳の母親を脳死状態のまま54日間生き延びさせ、帝王切開分娩にこぎつけた。エンジェルと名付けられた新生児は男の子で、体重は2ポンド12.6オンスだった。母親は分娩後2日ご死亡した。脳死の女性が分娩した例は1999年にもあった、と同紙は伝える。

立ち合つた医師は100人以上、看護師やスタッフ總掛かりの手術だったという。帝王切開できるぎりぎりの54日だったそうで、手術後発表された報告では、医師団はそれまでできなかった手術を成功させた、と誇らしげだったという。

この女性、カーラ・ペレスさんは、2月8日、頭部の激痛を訴え、担当医は脳出血と診断、その時懐妊22週目で子宮外での生存はできない状態だと判断、母親の延命処理を決め、32週目の切開を目標に治療を続けた。しかし、母親は衰弱しきってしまい、2週早い切開となった。エンジェル君は哺育器のなか、ブラディー・カー新生児学教授は、「慎重ながら楽観的だ」と語っている。

エンジェル君は新生児集中治療室で頑張っており、周囲では「母親の匂いで安心してくれれば…」と母親の私物でエンゲル君を包み込んで無事を祈っている。亡くなったカーラ・ペレスの臟器は摘出されて、移植を待っていた三人の命を救った。

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帝王切開は「シザリアン」という、「帝王」つまり例のシーザーが語源だ。この手の話には疎いそれがしだが、自然分娩ができないときの手術だとは知っている。この話の場合、文字通りこの方法より手段はなかったわけで、その意味では医術の冴えということだが、一児を産み落とした上に臟器で三人を救う、などということは、この出来事、ただ「凄い」だけでは済まない、人間の尊厳に触る出来事に思えてくるのだ。

(太公望)

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