人間長寿の生物学的な上限は120歳だと言われるんだが、それにあと4年というジェラレアン・タリーさんが来月シカゴで世界一の長寿を祝う。
1899年5月23日生まれ、それまで世界最長寿のアーカンソーのガートルード・ウィーヴァーさんが
今月116歳で亡くなられて、タリーさんは老年学研究グループのリストのトップに立った。
デトロイト郊外インクスターの平屋建てに住むタリーさんは、ロイターのインタビューに答えて、「いやいや、何ごとも天からの下されものじゃ」としみじみ語った。
ジョージア生まれのタリーさんは、夫のアルフレッドさんがフォードのプラントで働くために1935年にミシガンに移り住んだ。
アルフレッドさんは1988年に亡くなった。
家族5世代の長になったタリーさん、最年少の孫、2歳のアーメル・ハロウェイちゃんとマクドナルドのパイを分けあいながら、「なんてったって気分がいい。最高な気分じゃよ」と語った。
タリーさんはランドリーで洗いとアイロン掛けを仕事にしていた。
今は77歳の娘、テルマ・ハロウェイさんと暮らしている。
部屋にはマーチン・ルーサー・キングとジョン・F. ・ケネディーの写真が壁に掛かっている。
ハロウェイさんは
「母は黒人の大統領が生まれるなんて、とても考えられなかったって話してます。びっくりしたって。とても起こるはずのないことが起こったって、驚いていました。歴史だねえって、しみじみ言ってます」
と語った。
ハロウェイさんによると、タリーさんは104歳でボーリングを楽しむほど活動的だった、という。
116歳の誕生日には連れだして盛大にディナーを食べる予定だという。
タリーさんは今は家にいることが多くなってはいるが、まだ折々にご近所に顔を出し、教会の行事にも參加、教会の最前列には彼女の定席がある。
釣り好きで毎年出かけるが、今年は6月にでも連れだそうと考えている、とハロウェイさん。
長寿もこう活動的なら生き甲斐があるというものだ。
寢たきりの116歳ではないところが素晴らしい。肖(あやか)りたいものだ。