アジアのスキンホワイトニング市場の革新は留まるところを知りません。
一昔前には、日本でもフルーツ酸を使ったケミカルピーリングが流行りましたが、
痛いだけであまり効果は見られなかった気がします。
タイで最近人気の製品とは?
自分の肌の色に満足していないアジアの女性達、しかも化学に疎い女性(男性も含めて)の間で流行っている方法だそうです。
単に腕や足に厚く塗るだけのシンプルな方法です。
その薬品を塗り一週間置いたあと、裏に隠された乳白色の肌をさらけ出すために自身の皮を剥くのです。
若い女性の腕の皮が、透明なシートのように剥がされるビデオを私も観ました。
ひどい日焼けを経験したことがある人なら、なんとなく馴染みがあるかもしれません。
アジアのスーパーマーケットの陳列棚には、目の回る程種類豊富なホワイトニング効果のある製品が並んでいます。
西洋人の女性達が日焼けを好むのと同じように、アジア人の女性達は肌を白くすることに取り憑かれているのです。
ホワイトニング効果のある製品は、ローションやピルに留まりません。
ホワイトニング効果のある注射や、セブンイレブンでは脇の下を白くする制汗剤まで売っています。
近頃タイでは、女性器を白くするための石鹸(?)まで幅広く宣伝されているのです。
これは付加市場だけに留まっている訳ではありません。
あるリサーチ会社は、ユニリーバやP&Gのような多国籍コングロマリット企業も力を入れている肌のホワイトニング産業は、今後全世界的に成長し、2020年までには23億円規模の市場になるだろうと見ています。
先ほどお話ししたタイで流行しているスキンピーリングはどうなのでしょう?
昨年このピーリングが流行りだした時にTVでインタビューを受けたタイの食品医薬品局の専門家、スマリ・ポングジブラサン氏によると、ほとんどのケースで効果は見られないとのことです。
“現実的には、このスキンピーリングは一時的に効果を出すためだけの化学薬品です。永久的に効果のある薬品は法律で使用を禁止されていますし、またとても危険なものなのです。”と言います。
アジア人の肌のホワイトニングに対する固定観念を長年分析しているタイの女性作家が書いた記事をご覧になりたい方は、“Thailand’s skin whitening craze: How far will it go?”をチェックしてみて下さい。
日本人女性の間でもホワイトニング効果のある化粧品は人気ですが、あまり誇大広告に騙されないようにしたいものです。
また肌にダメージを与える可能性のある方法は避けるべきです。
“後悔先に立たず”と言います。
肌の弱い方は必ずネットなどでよく調べてから使うようにして下さいね。
私も肌にあわない化粧品を使って、とんでもないことになった経験があるので・・・