ジョージア工科大学がフォードを協力して、駐車ディバイスの開発を始めている。
駐車できる場所を探すのは時間の無駄、GPSと繋がってズバリ空きスペースを探してくれるような、そんなアプリがほしい、というある女子学生、クレア・バーグマンさんの「繰り言」がきっかけだという。
「パーキング・スポッター」というのがそのアプリの名前、すでにGPSなどを装備している車からデータを取って作動する。
このアプリを搭載する車は空きスペースを探知、記録してほかのドライバーに知らせる。
すべてのデータをクラウドにアップロードすることで、誰のスマートフォンからもアクセスできる、とバーグマンさん。
「ナビでA点からB点へ誘導できるのだから、駐車場の空きスペースへもできるはずだ」とは、フォードの車両電動化とインフラ担当のマイク・ティンスキー氏の説明だ。
同じ研究チームが車の遠隔操縦の技術も開発中だ。
この研究でユニークなのは、ドライバーは既存の携帯電話のネットワークを介して車に信号を送るというところだ。
コントローラーはビデオゲームの樣で、ハンドルがありフットペダルもギアシフトもある。
モニターには試験車(いまはゴルフカートだが)に搭載されたカメラからの映像が映る。
このシステムはいずれシェアリング・サービスでドライバーのいない車を遠隔で位置を変えることができるようになる、いわばバーチャルな配車係を抱えることができる。
ティンスキー氏が描いている未来の「配車」状況は、レストランに食べにいったとして、コールセンターの配車を頼んで、自分はまっすぐテーブルへ、ということだ。
研究チームはここまでのラボでの成果に満足しているようだが、これが商品化させて顧客の手に渡るまでのタイムテーブルはまだはっきりしていいないという。
ジョージア工科大学機械工学部のバート・ブラス教授は、「どこまでなにができるか、まだ分かっていない部分が多い」と語る。
「基礎的な技術が固まれば実用面がはっきしりする。そうなって初めて企業が入ってくる。そこで、ほら、こんなことができるよ、ということになる。」