ウイスキーの粋な飲み方

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ウイスキーを飲む時、決まったルールなどはない。

グラス一杯のウイスキーほど、人生をズバリ、すっきりと楽しませてくれる飲み物もない。

また、ウイスキーほど歴史に満ち、物語りが豊かな飲み物はない。

だが、飲み方に「まともな飲み方」というのがあるものだろうか?

適量は、といえば、「できれば、虫が飮み干せるより多めで、象が飲めるより少なめ」と古人は言っている。

この愛すべき飲み物をめぐって、あれこれ正誤入り交じる意見があるなか、ここはスコットランドのエキスパートに確かめるに如くはない。

そこで真っ先に悟ったのは、ルールブックは一切捨てて掛かれ、ということだ。

まず、のっけから申し上げるが、標準的な「適量」などはない。

ほとんどのエキスパートは「まずは、自分とゲストに1〜2オンス注ぎたまえ」といいながら、「ルールはないが….」と付け加える。

Whisky Dog の創始者で Anchor Distilling Company のカテゴリー・ディレクター、ニコラス・ポラッチ氏は、

”一杯のウイスキー” (a dram of whiskey) という言葉が”適量”の代名詞になっているが、これは自分のグラスに注いで楽しく、客に注いで喜ばれる量、ということなんだ

とのたまう。

The Edrington Group のデイビッド・コックス氏は、その通りと合意しながらこう付け加える

虫が飮み干せるより多めで、象が飲めるより少なめがいいんだが、どう注ぐにしても、上にウイスキーが”呼吸できるスペースを残す”のが肝心だ。

グラスは、といえば、ロックグラス、もっと酷いのはショットグラスがいいという見当違いな考えがある。

良きグラスの定説はノージンググラスだ。

チューリップ型のグラスは一点にアロマを集中させてくれる。

ポラッチ氏曰く、アルコールがグラスの中で”立ち昇る”のに時差があるもので、花のような香り部分は早めに立ち昇り、これにやや重厚なリッチなアロマが続くという。

その複雑な作用を引き出すグラスこそが、良きグラスだというのだ。

ロックはいけない、ストレートに限る。

味を鈍らせるからだ。

まずは、なにも入れずに、徐々に水を加えてもいいが、ただの水じゃだめ、泉水に限る。

それも室温の泉水だ。

段差をつけて啜(すす)るのがいい。

一流の味ききはまず、色を見る。

グラスを回してグラスに残る跡を見る。

もう一度色を見る、回す、そこで啜って色を見る、もう一度啜ってからグラスの内側に沿って水を気をつけて注ぐ、回して啜る…..。

要は、アルコールを見ているのじゃない、味を香りを探しているのだ。

だから、じっくり時間を掛けて味わうことだ。

ポラッチ氏は、最初のひと啜りまで、嗅ぎながら5分、10分を過ごすという。

コックス氏も香りと味わいに”取り囲まれるまで”時間を掛けるという。

時間を掛ける、どうやらこれがキーワードのようだ。

(太公望)

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