痩せ過ぎは魅力的ではない
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4月の初めにフランスで、ショーに痩せ過ぎのモデルを起用することを禁止する法律ができました。
拒食症の少女達を減らすために施行される法律です。
この法律により、痩せ過ぎのモデルを雇ったエージェントには、罰金刑(800万円ほど)と6ヶ月以下の実刑もあり得るということです。
現在フランスのモデル達は、最低BMI数値18を示す医師からの証明書を提出しなければ、仕事が出来なくなったのです。
BMI18というのは、身長が175cmなら体重は55kgくらいの体型でしょうか。
でもフランスのBMI18以上という法律は、甘い方のようです。
WHO世界保健機構は、18は栄養失調、17は極度の栄養失調、16以下は飢餓状態と定めています。
痩せるための食事制限を奨励するようなウェブサイトも禁止されました。
ある一定期間食事制限をさせ、もし死亡に至ったり、健康に被害を及ぼすようなことがあれば、1年以下の実刑に処され、1000万円以上の罰金も課せられるのです。
痩せ過ぎのモデルの禁止したのはフランスが初めてではありません。
似たような法律は2012年にイスラエルでも可決されました。
しかしフランスのモデルエージェンシー組合は、この法律によってフランスは世界のモデル業界と競争出来なくなる、と訴えています。
フランスでは現在約4万人が拒食症を患い、そのうち90%が女性と少女で、ほとんどがティーンエイジャーだそうです。
セレブでは、2007年にモデルのイザベル・カロが28歳で拒食症のために亡くなっています。
日本ではどうなのでしょう?
BMIは22が標準とされていますが、これでは太り過ぎだと感じている若い女性達が多いようです。
日本は終戦直後、成人女性の1日の平均摂取カロリーは1696kcalだったのですが、45年後の景気バブル期には女性の平均摂取カロリーは1911kcalにまで上がったのです。
しかし現在では、20〜40代の女性の1日の平均摂取カロリーは1650kcalだということです。
これは日本女性の12.3%は痩せ過ぎだという結果になり、食糧難に苦しむ発展途上国並みの割合なのだそうです。
私は痩せている方なのですが、カナダで暮らすようになってからは結構嫌な思いをしています。
日本で暮らしていた頃は痩せていることを羨ましがられましたが、カナダやアメリカなどでは、私のような体型だと拒食症を疑われます。
大人の色気に欠ける、とも感じられているようですよ。
日本の女性は、痩せているのに太り過ぎだと思い込んでいる人が多いのです。
それに日本の男性は、痩せている女性にそれほど魅力は感じないのだそうですよ。
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