私の睡眠不足歴はひどいものです。
恐らくこれまでの人生の半分以上もの長い年月を、睡眠不足のまま過ごしてきたように感じます。
幼少期には同室だった一歳下の妹の歯ぎしり、受験期には勉強で、大学の寮ではうるさいルームメイト、社会に出てからは仕事のストレス、最初の子供の育児 、離婚のストレス、2人めの子供の育児、そして再婚した夫はひどいイビキかきなのです。
睡眠の剥奪は、拷問の1つの方法として使われるほどです。
精神疾患や不安、肉体疲労にも繋がります。過去を振り返ってみると、6年間に及ぶ不妊治療の末に息子が産まれたとき、私はあまりにも嬉しく育児に一生懸命になりすぎ、最初の3ヶ月間はほとんど眠っていなかったように思います。
ふと鏡をみると、そこには死神のような自分の顔が映っていました。
身体はクタクタで、育児以外何もする気になれませんでした。
娘が産まれた時は仕事をしていなかったのですが、慣れないアメリカでの育児は頼れる親もおらず不安な日々でした。
夫のいびきに耐えられず現在は娘の部屋で寝ている私ですが、更年期が近いせいか夜中に目が覚めることが多くなり、そんな時はただ天井を見つめながら、眠れぬ長い夜を過ごしています。
そこで、私のような問題を抱えている人のために、ここで良く眠れるためのコツをいくつかご紹介します。
1.身体を動かす
これはジム、ジョギング、水泳など、激しい運動のことではなく、1つ前のバス停でおりてオフィスまで歩いたり、車を少し遠くに停めたり、ほんの15分程歩くだけで血行が良くなり、眠りにつきやすくなるのです。
2.カフェインやアルコールを減らす
朝のコーヒーや日中に飲む多少のお茶は問題ないと思いますが、午後6時以降のカフェインや深酒は極力避けましょう。
3.8時以降に重い食事を取らない
塩分の高い食事やスパイシーな食事をとると、寝ている間も喉が乾きやすくなります。
食べ物を消化するのに、少なくとも3時間はかかるのです。
就寝前に空腹を感じたら、眠気を妨げないスナックを取るといいでしょう。
- ナッツ・・・・・・・・・プロテインと良質な脂分は空腹感を素早く抑えてくれます
- ポップコーン・・・セロトニンというホルモンが含まれており気分をリラックスさせてくれます。 バターや砂糖を加えなければ、カロリーはさほど高くなりません。
- バナナ・・・・・・・・メラトニンという眠気を誘うホルモンが含まれています。 年齢が高くなるにつれメラトニンは体内で作られなくなるので、老人は睡眠が少ないのです。
4.スマートフォンやiPadは1時間前には消す
これらのスクリーンから出るブルーライトはメラトニンの生産を抑えてしまい、脳にも刺激を与えるので睡眠が妨げられます。
5.ストレスを溜めない
誰にでもストレスはあると思いますが、自分にあった発散法をみつけ、ストレスをあまり溜め込まないようにしましょう。
最後に、イビキに悩んでいる場合は専門医に相談しましょう。
イビキだけでなく、無呼吸症がある場合は危険なので、専門家に検査をしてもらうことをお勧めします。