ユナイテッド航空のヒューストン–バンクーバー便に夫と生後5ヶ月の息子と搭乗した、あるカナダ人ママの話です。
離陸のため飛行機が滑走路を動き始めた時、機内の気圧の変化で息子が泣き出しました。
他の乗客に迷惑がかからないように、ママは授乳をすることにしたのです。
彼女は他の人から胸が見えないように出来ている、授乳用のタンクトップを着ていました。
暑い機内でしたが、赤ちゃんの下にも彼女の膝にもブランケットを持っていました。
するとそこへ男性フライトアテンダントがやってきて、「あなた達は一緒ですか?」と大きな声で聞いたので、隣に座っていた彼女の夫が「そうです」と答えると、アテンダントは「じゃあこれ」とブランケットを投げ渡したそうです。
彼女は驚き、「これでどうしろって言うの?」とアテンダントに2回ほど聞いたそうですが、彼はその質問に答えず黙って行ってしまいました。
2、3列後ろに座っていた男性が「あなたが授乳をしているから、それで隠せという事だよ。ひどいな。うちにも7ヶ月の子供がいるけど、あんな事言われたら頭にくる。」と叫びました。
彼女もムッとして、渡されたブランケットをたたんでアイルのフロアーに置いたのです。
「私は本当に恥ずかしくて、居心地が悪くて、フライトの間中ずっとそのことを意識していたわ」と彼女は言います。
他の乗客は彼女に同情的で、フライトアテンダントが大声で言うまで、彼女が授乳していた事に気づかなかった、と声をかけてくれたそうです。
更に最悪だったのは、バンクーバーの霧が濃いため、飛行機がシアトルに一時着陸することになったのです。
シアトルで一旦飛行機を降り、再搭乗した時には彼女の席にだけブランケットがおいてあったそうです。
彼女はこの出来事全てにひどく憤慨し、それをツィッターポストに掲載しました。
「赤ちゃんが生まれてからこれまで色々なところで授乳したけれど、誰にもこのように辱められた事はない」と。
ユナイテッド航空は彼女に誤りの電話を入れたそうですが、彼女の気持ちは収まりません。
アメリカ系のエアラインは過去にも似たような過ちを犯しています。
デルタ航空のフライトで、搾乳機を荷物として預けるよう強制された女性がCNNに話し、ソーシャルメディアが親子に対するサービス向上を航空会社に訴えました。
2006年にもユナイテッド航空が、他の乗客の為に授乳をやめるように指示した事があります。
また同じ理由で、2013年にはアメリカン航空に対して抗議デモが起こりました。
皆さんはこのニュースをどう感じましたか?
公共の場で授乳をすることは失礼にあたるのでしょうか?
授乳に関するアメリカの航空会社のポリシーはわかりませんが、こんな事があるとやはり航空会社はアジア系がいいのかな、と感じてしまいます。
今回のユナイテッド航空の男性フライトアテンダントがもう少し丁寧な言葉でお願いしていたら、授乳していたママの心象も変わっていたのではないでしょうか。
以前から感じていたことですが、アメリカの航空会社は「サービスとはなんぞや」という基本的な教育を社員に徹底してもらいたいものです。